基礎コン打設
~継承そして永続的繁栄へ~
近年の日光YEGにおいては、団塊ジュニアと呼ばれる1971年(昭和46年)から1974年(昭和49年)に生まれた世代が卒業し、この数年の間に多くの頼りになる先輩方が卒業されました。また、今後2年間で15人を超える会員が卒業する見込みとなっています。
その一方で、諸先輩方を軸とした会員拡大活動の成果によって、昨年度には会員数が71名まで増加し、過去最大の会員数となりました。
もっとも、大半の会員は、令和元年度以降に入会された会員であり、組織としては非常に若い組織であるといえます。かくいう私も令和元年度に入会いたしました。私の実感として、多年にわたってYEG活動を支えていた一つの世代が終わり、新たな世代による活動に突入しつつあるのではないかと感じています。
このような状況の中、令和9年度には日光YEG40周年事業が予定されており、来年度には周年事業の準備に入ることになります。また、令和11年度には県連会長を日光YEGから輩出する予定となっており、そのための準備も着々と進めていく必要があります。
このように日光YEGが転換期を迎えていると共に、重要な事業が控えているため、YEG活動の意義を再確認し、各会員が責任をもって積極的に活動できる体制を整え、日光YEGの基礎固めをしておく必要があると考えています。そこで、令和7年度は、スローガンを建物建築になぞらえて「基礎コン打設」として、今一度足元を見つめ直し、基礎固めをしていくことを目標とします。
基礎がしっかりしていなれければ、どんなに素晴らしい建物も長続きしません。そして、基礎固めが重要であることは、すべての活動に共通するものです。国内外を問わず、社会が急速に変化していることは論をまちません。しかし、その社会の急速な変化に惑わされ、振り回されないようにするには、基礎をしっかりと固めておくことが重要であると考えます。足元さえしっかりしていれば、変化の波にも容易に流されることなく、芯を失わない活動ができるからです。
この基礎固めをする上で、まず考えなくてはならないのは、我々YEGの活動は何を目的とするかです。建物を建築する際、どのような建物を建てるのかを想定しなければ、基礎コンクリートの打設はできません。これと同じように日光YEGがどのような理念、構想を持っているのかを想定しなければ、基礎固めはできないと考えます。この点、日本YEGによれば、YEGの活動は主に4本の柱として、交流、自己研鑽、地域貢献活動、政策提言が挙げられています。
各会員間、他単会とのビジネス交流が情報交換の場として機能し、多角的視点の獲得につながることは多言を要しません。交流の際には、多様な価値観を受け入れお互いを尊重しあうことが必要です。YEG活動が自己研鑽となって自社の利益につながるようにしていく必要もあるでしょう。日光という地域に定着し商売をする以上、我々は日光に誇りを持ち、郷土愛を醸成しなければなりません。我々の経営は地域によって支えられているのですから当然のことです。この点、地域貢献活動に熱心になった結果として自社の業績がよくなるという好循環作用があるとも言われています。さらに、政策提言活動を行うことで、地域の課題を認識すると共に、行政との関わりによって、我々世代の意見を様々な場面において反映するきっかけを生み出すことができます。
この4本の柱(交流、自己研鑽、地域貢献活動、政策提言)を軸に基礎固めをしてきたいと考えていますが、その際、どのような視点を持つべきでしょうか。我々YEGは経営者の集合体ですから、経営の視点を大切にすることが重要です。そこで、経営の神様ともいわれるピーター・ドラッカーの言葉を参考にすると、ドラッカーは次のように言います。
「成果をあげるには、人の強みを生かさなければならない。弱みからは何も生まれない」
そして、「強み」についてドラッカーはこうも述べています。
「強みとは当然とできるもので気づかない」
つまり、強みを生かすことが重要であるのに、自分の強みは自分にとっては当たり前のことだから簡単には気づけないということなのです。
そこで我々日光YEGの強みは何か、各会員の強みは何か、日光市の強みは何かを皆さんと共に確認しながら、今後も日光YEGが、交流の場、自己研鑽の場、地域貢献の場、政策提言の場として十分機能するような礎を築いて参りたいと考えています。
以上の通り、交流、自己研鑽、地域貢献、政策提言の4本の柱を支える基礎コンクリートを打設してくことが令和7年度の目標です。これを実現するためには、会員の皆様の積極的な関わりが必要不可欠です。皆様の意見を尊重し、よりよい日光YEGとなるよう試行錯誤していきたいと考えておりますので、ご支援、ご協力のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。
【スローガン】
基礎コン打設 ~継承そして永続的繁栄へ~
【事業方針】
・脱アナログの推進・DX化による効率的な組織運営に取り組む
・多様な価値観を受け入れ、お互いを尊重した交流を行う
・各会員が相互に刺激し合いながら自己研鑽に努め、各会員の事業活動に還元できるよう努める
・地域貢献が自社の発展と結びつくことを認識し積極的に地域貢献活動に参画する
・地域の課題について意見を取りまとめ、行政との意見交換、政策提言を行う
・日光YEG、各会員、日光市の「強み」を発見し、YEG活動の効率的運用を図る
・親会との連携強化に努め、商工会議所活動の一翼を担う
・各会員が自身の足元を見つめ直し、具体的なビジョンに向けた基礎コン打設を行う